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集めて以来、手付かずでしばらく眠っていた部品たち。
フロント


まずはフロントから。
中古で仕入れたDRターボ用ストラットのスプリング皿を金ノコで切り落とし、ディスクサンダーで仕上げる。
車高調アダプタとショック(AE92レース用)をストラットへ仮組みし、慎重に切断位置を決めて、高速カッターで切る。
スプリング皿の切り落とし部とストラットケース切断面は、組んでしまえば見えなくなるのだが、防錆のためにシャシブラックで塗装しておいた。


車高調アダプターとロアシート、アッパーシートは、通販で購入。
バッテリー溶接で車高調アダプターをストラットへ溶接。
溶接部周辺は、仕上げにシャシブラックで塗装。
溶接部を冷ます間に、ベアリングへグリスを詰め込む。 袋にグリスとベアリングを入れ、外から手で揉むようにして、ローラーの隙間へすり込んだ。


ベアリングレースをプレスでローターへ圧入、オイルシールを組み込んだら、ベアリングと共にスピンドルへ組み込み、ショックを入れる。
ショックは、R30車高調サスの定番、TRDのAE92・AE101用。


アッパーマウントを仮組みする。 これはR31用の中古品。
これをR30に取り付けると、向きが本来とは180度逆になり、キャンバー調整幅はあまり確保できないが、これで充分。


カラーとM14ナットは、TEINのものを使用。


ほぼ出来上がり。
自由長250mmのスプリングは、ロアシートを一杯まで下げた状態で遊ぶか遊ばないか、といったところ。
ダストブーツも付けておきたかったので、TEINから単品で取り寄せ可能なもの(品番 SAP24-98657)があり、それを使った。
ロッド径がブーツ穴に対して大きかったので、少しカットが必要だった。


ローター等を再び取り外し、ストラットだけ車両に仮組みしてみた。
これは、短縮加工したノーマルテンションロッドを入れて、キャスタ角を復活させた状態。
この状態でブレーキ、タイヤ等を仮組みし、車高を見るために地面に降ろしてみると、ちょっと短い・・・。
詳しくは本ページ下へ。


取り外したHRノーマルのストラット。 ビルシュタインの60mmストローク短縮加工品が入っている。

F31レパード用フロントブレーキキャリパーOH (フロント用)


DRターボストラットへの移行に伴い、それ用のブレーキキャリパーが必要。
そこで、随分前から入手してあった、DRターボ用、ではなく、F31レパード用キャリパーをOHする。
分解してみると、出てきたのは意外なほど綺麗なフルード。 ピストンにも虫食いや大傷などなく、いい状態。


一通り洗浄、消耗品を交換して、OHおしまい。
シールキットは、DRターボに設定された品番で取り寄せ、使用した。
これに伴い、マスターシリンダーの容量アップも必要になった。

リア


リアには、BNR32 (R32 GTR) フロント用ビルシュタインを使う。
付属のCリングと純正形状スプリング用の皿は、当然ながら使わない。
車高調アダプタ(車種不明)とショックとの間で異音が出にくいよう、ショック外周にテープを巻き、隙間を詰めておく。


フロントと同様に、ダストブーツを入れる。
これは、R30純正品。 余分な長さをカットしただけで、そのまま使う。 バンプラバーも純正だが、ストローク確保のため下2/3を切り取る。
中古で買ったテーパースプリングに純正のアッパーマウントを組んで、出来上がり。
ショックが伸びきった状態で比較すると、ノーマル形状サス(と言っても、ストロークを20mm減らしてあるが)より、実に110mmも短いものになった。
短すぎないか、ちょっと心配。


車体へ取り付け、タイヤを仮組みしてみる。
地面から浮いたこの状態で、既にタイヤが若干ハの字を切ってフェンダーに隠れるくらい下がってしまった。
接地してこの状態ならGoodなのだが・・・。 結果は以下の通り。

地上に降ろしてみると・・・


取り敢えず仮組みして地上に降ろしてみる。
リアはフェンダーがホイールリム付近まで来てしまい、やっぱり思った通りの下がり過ぎ。


そこで、フロント、リア共にスプリングロアシートを上げてやった状態が上の写真。
低くてとってもグッドルッキンなのだが、この状態で地上高さはフロントパイプ(純正品)で75mm、フロントサスメンバー90mm、フロントスタビ110mm(既に対策済みなので問題無し)、リアスタビ85mm、デフケース115mm といったところ。
これでは、公道走行上の最低地上高の基準90mmを完全には満たさない。


さらにこの状態で、ピストンロッドにタイラップを巻き、接地時のショックの沈み込み量を見てみると、フロントが約20mm、リアが約30mm。
この状態で走るなら悪くなさそうな数値だが、スプリングロアシートを上げ、最低地上高を90mmまで上げると、これらはゼロに近くなってしまう。

カッコいいシャコタンR30を作るには、フロントAE92用にリアBNR32フロント用というこの組み合わせは実に良いみたい。
低く構えたスタイリングは捨てがたいのだが、やはり「持ち込み車検フリーパス仕様」を堅持したい私としては、これらの組み合わせはそのままに、ストローク延長の対策を取ることにした。
続きは以下。

フロントサス ストローク拡大策




フロントには、長さ32mmのスペーサをショック下部に入れ、リングナットもそれに対応した延長品へ変更した。
これで、ショックストロークはそのままに、ストラット全長が単純に32mm長くなったことになる。

→ 後日スプリングを8kg/mmへ変更し、スペーサは不要になったので取り外しました。
フロントハブボルトの掛かりしろが・・・

DRターボのフロントストラットは、そのままのハブボルトでは、ワタナベのホイールナットとの掛かり代が5〜6山分しかないことに気付いた。
ハブボルトの首下長さを測ってみると、32mm。
これに対して、買い置きして以来その存在を忘れていたHR (及びそれ以外全てのグレード) 用を引っ張り出して測ってみると、40mm。
そこで、これに打ち替えることにした。


プレスで元のハブボルトを抜き取る。 CRC 5-56を吹いて加圧すると、すんなり抜けた。
長さをHR用と比較すると、この通り。


HR用を、再びプレスを使って圧入。
最後に、ホイールナットを一杯に締め込んでもボルトがナットに底突きしないことを確認 (これを忘れてはいけない) して、作業終了。

でも、ワタナベを履く世間のDRたちも、同じようにこれだけ掛かり代が少ない状態なのだろうか。

リアサス延長策

リアも対策を、と考えている時に、一つ気付いたことがあった。
それは、組もうとしていたBNR32用ショックのこと。

購入時の伝票、そして現品に張られたラベルを見て思い出したのは、これはBNR32フロント用の、それもショート仕様(標準品比マイナス20mm)だったこと。
品番は B46-1672。
あと20mmあればちょうど良さそうだったのに・・・。
ロッド延長など色々考えてみたが、決め手に欠ける。 標準仕様品を探すことにした。


代わりのショックを探している間に、こんなこともやった。
20年モノのノーマルアッパーマウント。
スプリングシートの、スプリングが接する部分はラバーに覆われている。 また、スプリングシートは、大きなラバーを介してマウント上面の鉄板と接続されている。
いずれのラバーもヘタり気味。
そこで、スプリングと接する部分のラバーをリング状に切り取り、スプリングシートとマウント上面鉄板の隙間をこじって押し込んだ。
これで、端面がフラットな直巻スプリングとの接触面が確保でき、マウント全体もややリジッド気味になったはず。
露出した鉄板には、グリスを薄く塗っておく。


運良く標準仕様の新同品が入手できた。
品番は B46-1471。 ショート仕様(写真下)に対し、ロッドが20mm長い。


早速組みつけてみる。
結果的にはこれでもまだ若干短かったので、バンプラバーカラーの下にあり合わせのワッシャを入れて、ダメ押しで10mm分の延長を施した。

リアアッパーマウントスペーサ製作
→ 後日取り外しました。 更新記事参照。

ロアシートを上げられるところまで目一杯上げ、リアの車高を確保したのだが、それでも、バックで駐車する時などに、スペアタイヤハウス下にある牽引フックが、路面に設置された輪止めにヒットすることがある。
ショックが伸び切った状態になってしまうのと、スプリングのストロークが不足気味になるため、もうロアシートは上げられない。
そこで、打開策として、アッパーマウントにゲタを履かせ、その分ショックAssy全体を下方へ移動させることにした。
でも市販品はビックリするくらい高い。
そこで自作。 費用総額は2,000円程度。 スペーサ自体の全高は40mmとした。


M8高ナット(H30mm)のねじ山を、8.5mmドリルで15mmほど除去し、M10X1.25のタップを立てる。
そこへ、頭を切り落としたボルト(L30mm)をねじ込み、中から溶接で固定して段付きスタッドボルトを作る。


直径118mmのt5鋼板が手に入ったので、天板と裏板を作る。
スタッドボルトが通る天板の穴には、そのためのタップを立てておく。
裏板には、8.5mm径の穴を開け、その周囲を14mmドリルで皿加工。


天板となる鋼板へスタッドをねじ込み、裏板はM8の皿頭ボルトで固定。
このあと各部を溶接で固定し、塗装すれば完成。
・・・と思ったのだが、ボルトのセンターがうまく出ておらず、車体側の穴に合わずに失敗。
そこで、作り直し。


先に作った30mmの段付きスタッドボルトと同じものを、再度6本製作し、3mmの高強度ワッシャと共にノーマルのアッパーマウントスタッドに締め込む。
アッパーマウント上面は、サビが出ていたので、段付きスタッドと共に軽く塗装。
以前にバンプラバー下に入れていた10mm分のスペーサは取り除いた。


上面には、失敗作から切り取った5mm鋼板を乗せ、トータルかさ上げ高さは38mmとなった。
なおそのままでは、元々室内側と通じていたショック取り付けナット付近が外気に露出してしまい、車体タイヤが跳ね上げる水が入り、サビの心配があるので、農業用ビニールシートで作った遮水カバーを巻き付けた。

リアサス スプリング交換

ごくたまにだが、トランクに重いモノを載せる時がある。 その際のリアの沈み込みが気になっていた。
車高を落としたことでサスアームの角度が上を向いてしまったことが要因として大きいと思うのだが、車高をそのままで打てる手は一つ、スプリングを強くすること。
そこで、スプリングを9kg/mmのものへ入れ替え、自作アッパーマウントスペーサが不要になったので取り外した。


取り外したリアサスAssy。
スプリングはばね常数不明の中古だが、おそらく8kg/mmあたり。 線径は13mm。


汎用の90mm - 70mmテーパースプリング、9kg/mmで、線径14.5mm。
いかにも社外品といった赤い色は好みではないが、取り付けてしまえばあまり見えないので、まあいいか。

これでリアサスはシンプルに、
* BNR32フロント用ビルシュタイン標準長さ品 B46-1471
* R30純正アッパーマウント (少々改造あり) + 純正ダストブーツ (少々カット)
* 90mm - 70mmテーパースプリング (9kg/mm)
の組み合わせに落ち着いた。
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