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August 6, 2010

リアドアのガラス開閉。 あまりにも使用頻度が低いせいなのか、単に経年劣化なのか、左右リアドアのパワーウィンドーの動きが遅くなってきた。 ガラスを下げる時はいいのだが、上げる時には今にも止まりそうなくらい動きが遅い。
どこかグリス切れでも起こしているのか、摺動部に埃でも溜まって動きが渋くなっているのか。
メカを丸ごと取り出して見てみないことには分からないので、まずは取り出してみることにした。
まずは左ドアから。


パワーウィンドーを作動させて所定の位置までガラスを下げ、ガラスとレギュレーター上部のスライドレールに固定しているM6ナットを外してガラスをフリーにし、ガラスを手で引き上げてドアサッシにガムテープで固定。 作業中にガラスが落ちてきたら大変。 暑さでテープが緩み、ドカンと勢いよく落ちてきて焦ったが。。


取り出したレギュレーターAssy。 今どきのクルマにはもはやこうした機構は使われず、ケーブル式が主流なんだとか。
サービスホールの小ささにレギュレーター取り出し作業は意外に難航。


裏返して見てみる。 埃と古いグリスで汚い。
モーターユニットを分離。 この中身がどんな状態なのかも見てみなくては。


プレス品のカバーを開けてみた。 ギア周りのグリスが異様に少ない気がする。 元からこうなのか。
ギアを取り出すことが出来なかったので、隙間からトヨタ純正キャッスルシャシーグリスを足しておいた。
ついでにモーター本体のハウジングも外してみた。 姿を現したのは眩いばかりのローター。 シャフトに薄くグリスを塗り、ブラシの残りが十分あることも確認して、元に戻した。


レギュレーターユニットは脱脂洗浄して、可動部に先述のシャシーグリスを塗布。 モーターユニットを元通り組み付けてOHは完了。


レギュレーターAssyをドア内に入れて・・・と書くと簡単だが、この作業、取り出す時以上に大変だった。 何せサービスホールは小さいし、レギュレーターやリンク類は形が定まらずどうとでも動く状態。 サービスホールの縁にガリガリと当てながら入れていく感じだった。 新車組み付けの作業は一体どうやって行なわれていたのだろうか、疑問。


それはさておき、ドアへの組み付けとガラス下部の固定が済んだら、ガラスの建て付け調整。 サッシに対してガラスが傾いて上下しないよう、写真中央付近の2箇所のナットを緩めて上下させながら調整。


同じ要領で右ドアも。 レールに堆積したグリスと埃を取り除くため、今度はレールを取り外して作業した。


今回の作業で心残りとなったのがこれ。 レールの上を転がる・・・はずのローラー。
どういうわけか、プライヤーで掴んで回そうとしても固くて大変なほど動きが渋いものが幾つかあった。 回転部を脱脂しても、そのあとグリスを注入しても劇的には回復せず。
とは言え、ここを分解して、となると厄介そうなので、不本意ながらここは目をつぶり、ローラーが良く「滑ってくれる」ようにと願って、レールにグリスをたっぷり塗り、ドアへ組み付けて終了とした。

作業完了後、パワーウィンドーの動きはそこそこ回復した。 同時に作動音も小さくなった。 ローラーの動きを回復させることが出来なかったのが心残りではある。
本当はサッシのガラスランも清掃か交換をしていれば、ガラスの動きはもっと良くなったのかも知れないが、それはまたの機会に。
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