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May 3, 2010
年々悪くなるドアの閉まり具合。
原因は分かっていた。 ストライカーのピン部を包む樹脂カラーの劣化。 肉痩せの発生だけでなく、繰り返しのドア開閉によるためか周長が引き延ばされてしまっているようだ。
具体的に何が起きていたのかを観察してみると、文章でうまく表現するのが難しいが、樹脂カラーが劣化して肉痩せしたために、ドアを閉めた際にストライカーのピンがドアロックの爪をロック位置へと押し込むためのストロークが減ってしまったことと、それが発生する際、周長の増えた樹脂カラーとピンとの隙間がインボード側に一時的に集中し、ドアロックの爪がロック側へ行こうとするのを妨げてしまっていた模様。


劣化してビビ割れた樹脂カラーとピンの間にはガタガタの隙間が。


樹脂カラーを取り去ってみたところ。 この状態でピン径を測ったら約9.3mmだった。
試しにこの状態でドアの開閉をしてみると、物凄い勢いで閉めないと閉まらない。


そんなこともあろうかと、数年前から買い置きしてあったストライカーたち。


樹脂部の径は13.3〜13.4mm。

ストライカーを交換した後はドアの開閉がウソのような軽やかさに。 開閉音も心地よい

しかし、このように外気に曝され常にドアロックの爪に叩かれる箇所に樹脂を使うとは、一体どういう設計センスをしていたのだろうか、当時は。 案の定、このタイプのストライカーはほどなく姿を消し、1980年代後半あたりからは多くの車種で現代とほぼ同じシンプルなオールスチールのU字型に移行したようだ。 樹脂部が劣化するたびストライカー自体を交換するのはバカバカしいので、と言うか根がケチなので、次回は(何年後か分からないが)ピン部を分解し、樹脂の替わりに金属板を巻きつけるなどして修理してみたいと思う。
Copyright© 2001 - 2010 古賀 知憲 Tomonori Koga
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