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塗装の裏に隠れたサビの存在に気付いて、はや4年。
硬いサスも入れたことだし、ほったらかしだったここにもそろそろ手を入れなければ、と作業に取り掛かる。

左側


2000年の春に、切り口にPOR-15を塗ってそのままだった患部。
まずは左側から着手。
ほじくってみたら、結構下のほうまでサビが進み、手前の鉄板の裏側、そして奥の鉄板がサビで腐り、ヘナヘナに薄くなってしまっていた。 これはイカン。
腐った箇所を全て切除すべく、サンダーとプライヤー、金切りハサミで開腹を進める。


腐った部分を切り進んだら、下端まで行ってしまった。
しかし不幸中の幸いというか、グサグサになっていた箇所はこれが全て。
これより奥の鉄板の隙間は、症状は軽いので、スチールブラシで擦り塗料を流し込むことで対処する予定。


サビの粉末と鉄板の切れ端がこんなに出てきた。
ホームセンターで購入した1mm厚の鉄板をカットし、あて板を製作する。 固定にはブラインドリベットを使う。
スポット溶接の箇所を避けて、リベット用の穴を明けた。
メンバーとの固定点は、元の鉄板が無くなった分、周囲より低くする必要があったので、油圧プレスとソケットレンチのコマを使いバーリングを施した。


製作した板をあてがい、リベットの穴を開けたあと、シャシブラックで穴と切開部を塗装。
続いて、あて板をリベットで固定していく。
ブラインドリベットは、工作物同士を密着させながら引くのが重要、なのだが、実際にはサビた板同士が既に離れてしまっているところがあり、失敗箇所が幾つかあったりする。


完成。
あて板のないストラットタワー下部両端の領域にも、リベットを追加。


作業の途中で、エンジンルーム側から塗られているシール材の浮きを見つけたので、ほじってみると、下は真っ赤なサビ。
リベットでの補強以前に、鉄板の重なり部全域がこんな状態なのだろうか。
きっとそうなんだろう・・・。

右側


左側よりはマシな状態を保っている・・・ と思い込んでいた右側。
ほじってみると、出るわ出るわ赤錆の領域。


ちょっと引いて撮った写真。


更に上下、左右へと切り進む。
向こう側の黒いものは、工具で大切なブレーキ配管を傷つけないために置いたゴム板。


サビの酷い部分全てを切除したら、とうとうこんな大穴になってしまった。
実はこの穴の左上のほうも若干怪しかったのだが、これ以上切り進むと、この部分のストラットタワー鉄板が無くなってしまう。
見なかったことにして、左側と同様にリベット穴を開け、シャシブラックで塗装。


左側と同様に、あて板を取り付け、ストラットタワー下部両端にリベットを追加。

リベット打ち終了後、あて板上部の隙間にシール材を塗るかどうか考えたが、中途半端なシーリングがかえって排水性を損ねては良くないと思い、オープンエアのままとした。

余談

ここの補修を自分でやるにあたり、幾つかの方法について考えてみた。

1. 溶接

単純に板同士の接合強度という点では、これがベストだろう。
ただ、以下のような問題点があり、断念。
(1) あて板とそのすぐ下の鉄板同士でしか接合が出来ない。 根元に大穴が開いて取り付け強度の落ちたストラットタワーは置き去りになってしまう。
(2) 自分の所有する自作バッテリー溶接機では突入電流が強すぎ、1mm厚の鉄板は瞬時に穴が開いてしまい、一旦穴が開くとリカバリーが極めて難しいことが経験で分かっている。
(3) 溶接した箇所、特に裏面の防錆が出来ず不安が残る。

2. ブラインドリベット

強度や見栄えの点では不満が無くはないが、現実的にはこれしかないと思った。
元の鉄板を大きく切開し、大穴が開いてしまったが、もう既にその大半が腐って薄くヘナヘナに痩せていて、強度を担ってはいなかったはず、と仮定すると、今回のリベットによる補修でも、何もしないよりはマシだろう、と考えることにする。
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